米子城跡の目指す未来

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 米子城跡は、戦国時代末期から江戸時代の歴史を今に伝える城郭です。五重の天守閣と四重の副天守閣(四重櫓)を持ち、「山陰随一の名城」とも称される壮麗な城であったと言われています。
現在、天守等の建物は残っていませんが、石垣や郭は往時の姿をよく留めており、その価値が評価され平成18年(2006)には本丸、二の丸、内膳丸などが国史跡に指定され、令和3年(2021)には三の丸の一部(旧湊山球場)が追加指定されました。

 米子市では、より多くの人が訪れ、価値や魅力について理解を深めてもらいながら、後世に継承するために「史跡米子城跡整備基本計画」を策定しています。
計画では、①米子城跡の調査研究、将来への継承②地域シンボルの顕在化③観光振興・地域活性化への寄与の3つを柱に、史跡整備を進めています。

 また、米子城跡の天守台からは大山、日本海、市街地、中海などが一望でき、絶景を見ることができます。
10月22日前後と2月20日前後には大山の頂上と朝日が重なる「ダイヤモンド大山」、5月と7月の下旬から8月上旬にかけては中海の真ん中に夕日が沈み太陽の道が映し出される「オレンジロード」といった期間限定で見られる絶景もあり、こういった観光資源を活用して多くに人に米子城跡へ来訪してもらう機会を創出していきます。

 史跡公園として米子城跡の歴史を感じていただくとともに、みなさんに楽しんでもらえる憩いの場を目指して整備を行っていく予定です。