雲も捨てがたし

5月15日、曇りなのは承知であるが、あわよくば雲の切れ目から一瞬…というのを期待して3連チャン目の登城!と見せかけておいて、実はド曇天のもくもくもが好きだったりする。なので完璧想定内だが、オレンジロードの中日にこんな分厚いヤツをぶつけてくるとは、雲もなかなか侮りがたいものである。


そんな雲だが、その切れ間からサーっと光が射しこんでくる「天国の隙間」をいきなり披露してくれたのはサービスか。雲に着目すると「隙間」にしか見えないが、光に着目すると「天使の梯子」ということになるのだろうか。八尋鼻にかかるオレンジロードも中海の湖面に反射して潮目が美しい。


やがてその隙間にも雲が侵入してきて、時間の経過とともに一面の雲に呑み込まれてしまう。最後の最後にちょび髭のような光線の残骸を映しながら本日のオレンジロードチャンスは紫の宵に収束していったのである。

[  Y.OKA ]
撮影日時:0000/00/00 - 00:00